空き巣被害のニュースなどを見聞きして、自分の家は大丈夫かなと思ったことはありませんか?
しかし、空き巣対策と言っても具体的に何をすればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
どんな家や環境が空き巣に狙われやすいのか、どのような対応策があるのか、詳しく解説していきます。
空き巣被害の現状
近年、空き巣被害の発生件数は緩やかながらも減少傾向にあり、令和2年時点では18年連続で被害は減少しています。しかし、減ったとはいえ依然として年間約2万件の被害が起こっています。
また、犯罪手口の変化も見られており、以前は夜間に侵入することが一般的でしたが、最近では昼間や平日に侵入するケースも増えています。
侵入者が住人と接触し、脅迫や暴行をともなうケースも増加しており、また複数の犯罪者が組織的に行動することもあると報告されています。
狙われやすい自宅とは?
それでは、狙われやすい家の特徴や環境はどのようなものがあるのでしょうか。
ご自分の家にも当てはまるところはないか、確認してみてください。
家の周囲に人がいない
空き巣犯は被害を引き起こす際に、できるだけ目撃や妨害されない状況を選びます。
周囲に人がいない家は、犯人にとって侵入のリスクが低くなるためです。
また、そのような場所は防犯対策が緩んでいる場合が多く、侵入者は侵入が容易であると判断し、その家を選びやすくなります。
逆に、人通りの多いエリアや防犯意識の高い地域に居住することで、空き巣被害のリスクを低減させることにつながります。
死角が多い(樹木や敷居が高い家など)
死角が多い家の周囲では、一般的に監視が難しい状況が発生します。
例えば、家の周りに樹木や高い敷居があると、侵入者を視界から遮ぎってしまうことになるので危険です。
またこれらの要素が家の周りにあると、防犯対策の設置や警戒が難しくなるため、侵入者にとっては好都合な状況となります。
周辺の騒音が多い家
周辺の騒音が多く騒々しい環境では、外部からの騒音に気付きにくくなってしまい、侵入者にとって自分の存在や行動を隠すのに優位に働いてしまいます。
さらに侵入者は、注意が散漫になっている家を狙う傾向があるので気をつけましょう。
街灯などの明かりがない
街灯などの明かりが少ない場所では、夜間の視認性が低くなってしまいます。
なので、侵入者は家の周辺の影や隠れた場所に身を隠しやすくなり、住宅内に忍び込むのが容易になります。
また、暗闇の中で行動することで、住人や近隣の注意を引きにくくなります。
空き巣の前兆
それでは、侵入者が犯行を実行する前に取る行動や兆候には、どのようなものがあるのでしょうか。
大きく5つの兆候についてご紹介します。
不審な物音
空き巣が侵入する際に、ドアのこじ開ける音や窓ガラスの割れる音、住宅内での物音が発生することがあります。
ターゲットとなる家や住人を観察する
不審な人物が周辺をうろついたり、住宅や住人の行動を注意深く観察していたりする様子が見られます。
不審な問い合わせや調査
標的となる家の情報を収集するために、偽装された販売業者やアンケート調査員を装った人物が、住宅周辺の情報を聞き出そうとすることがあります。
不審なマーキングや目印
侵入者は、侵入しやすい家をマークしたり、目印を残すことがあります。これにより、他の共犯者や自身が後から侵入する際に目印として活用することができます。
窓やドアの異常な状態
侵入者は犯行前に、侵入経路である窓やドアの状態を調べることがあります。不審に開けられた窓やドアの傷、破損、不正確な施錠の痕跡が見つかった場合、注意が必要です。
空き巣に入られないためには
それでは、空き巣に入られないためにはどのような対策があるのでしょうか。
ドアや窓に補助錠をつける
補助錠は通常の施錠機構と別に設置されるため、ドアのセキュリティが強化されます。
補助錠はより頑丈で耐久性があるので、、侵入者によるドアのこじ開けや強制的な侵入を防ぐことができます。
補助錠をつけることで、ドアにかかる力に対する抵抗力が増えるので、侵入者がドアを蹴ったりこじ開けようとしても、補助錠がその力に抵抗して侵入できないようにしてくれます。
防犯窓や面格子、防犯フィルムなどを取り付ける
空き巣対策として、防犯窓や面格子、防犯フィルムを取り付けることはかなり効果的です。
防犯窓は、強化ガラスやラミネートガラスが使われているため通常の窓に比べて頑丈で、侵入者による窓の破壊やこじ開けを防いでくれます。
面格子は、窓やベランダに設置される金属製の格子状のもので、頑丈な素材で作られているため、侵入者が窓やベランダに近づくことを防いでくれます。
防犯フィルムはガラス窓やガラス戸に貼られる透明なフィルムで、窓ガラスの割れを防ぐ役割を果たしてくれます。フィルムが窓ガラスに貼られると、ガラスが割れてもフィルムが破片をまとめて維持してくれるので、侵入者に入られるといった心配はありません。
さらに防犯フィルムは、窓ガラスの強化や破損の飛散を防ぐだけでなく、犯罪発生時の証拠としても役立ちます。
これらの防犯対策は、家のセキュリティを大幅に向上させるだけでなく、家族や貴重品を守るための重要な手段です。住宅をより安全な場所にするために、是非検討してみてください。
防犯カメラやセンサーライトをつける
防犯カメラやセンサーライトを設置すると、侵入者に対して監視されているという強い警告を相手に与えることができ、犯行を思いとどまらせる効果があります。
侵入者に自身の行動を再考させる可能性にも繋がり、犯行を諦めるか、他の簡単な標的を探すことにもつながります。
また、被害が発生した際には、防犯カメラが犯罪捜査に役立つ証拠となることがあります。
ただ、防犯カメラとセンサーライトの設置には、プライバシーや法的な規制がありますので、設置する際には地域の法律や規則に従う必要があります。専門業者に相談して適切な場所に設置することにより、効果的な防犯対策につながりますので、検討されている方は是非一度住宅生協にご相談ください。
まとめ
住宅窃盗被害の約66%が、留守を狙った空き巣被害というデータもあります。
空き巣被害に遭わないためには、しっかりとした防犯対策が必要となり、それには費用も手間もかかります。
しかし、日頃からの意識と適切な対策をすることで大切な財産を守ることにつながります。
防犯対策をお考えの方は、お気軽に住宅生協までご相談ください。