家のコラム

檜の家で暮らすってどう?本音のメリット・デメリット

「檜」の家、と聞くと檜ならではの香りや木のぬくもりをイメージしますね。肌触りが良く、耐久性も高いので人気の高い建築材のひとつです。では、実際に檜の家で暮らしてみると住み心地はどうなのでしょうか。長く住み続ける家だからこそ、あとで後悔することのないよう建てる前にしっかりとメリット・デメリットを把握しておきましょう。

檜の家に住むメリット

まずは檜の家に住むメリットから見ていきましょう。

毎日感じられる住み心地の良さ

家族が暮らす場所だからこそ、日々の生活で感じられる住み心地は重要です。檜の家の心地よさはどんなところにあるのでしょうか。

足裏に感じる温もりと肌触り

檜といえば、なめらかでさらさらとした肌触りが特徴です。特に小さなお子さんがいるご家庭でも裸足で気持ちよく過ごすことができます。また、木材ならではの温かさもあるので、1年中快適で過ごしやすいのがメリットです。

自然な湿度調整による快適性

檜は調湿性にも優れているため湿度が高い時には湿気を吸収し、湿度が低い時には湿気を放出してくれるので、自然と室内の湿度を一定に保ってくれます。そのため、梅雨の時期や乾燥する冬の時期でも快適に過ごすことができますよ。また、檜に含まれている「ヒノキオール」という成分にはカビやダニの発生を抑制する効果もあります。

香りによるリラックス効果

檜には特徴的な香りがあり、檜の香りを嗅ぐと心が穏やかになったり疲労感が軽減したりとリラックス効果があります。そのため、多くの人が好む香りです。

メンテナンス頻度の少なさ

檜は歴史的建造物などにも使われており、耐久性の高い建築材です。さらに湿度にも強いので、メンテナンスの頻度が低いこともメリットの一つです。日常的なメンテナンスは雑巾で拭く程度で十分。大きな傷や凹みがついてしまった時などには、業者によるメンテナンスが必要になりますが、日々の掃除で長期間快適さが維持できるため、建てた後の経済的な負担は少なくなるでしょう。

光熱費への影響

檜の持つ調湿性や断熱性から、光熱費の軽減にも繋がります。エアコンなどの空調に頼らずとも自然の力で快適性を高めてくれます。

資産価値の維持

檜は、木材の中でも硬い材質を持つため劣化しにくく、時間と共にさらに固く丈夫になっていきます。伐採されてから200年は強くなり続けるとも言われており、時間の経過と共に劣化による資産価値の低下が気になるところですが、檜の家は強度が増して見た目もツヤのある落ち着いた色合いになるため、資産価値を長期間維持しやすい家となります。

檜の家のデメリットと対策

檜の家に住むことにはさまざまなメリットがありますね。しかし、メリットがあると同時にデメリットもつきものです。対策と合わせてご紹介します。

初期費用と予算の現実

檜の一番のデメリットは、他の木材と比べて高品質である分価格も高いことでしょう。生育速度が遅く、育てる際の手間がかかることも価格が上がる一因となっています。

一般的な住宅との価格差

使用する檜のグレードや依頼するハウスメーカーなどにもよりますが、檜の家は坪単価が60〜80万ほどになると言われています。

日常生活での注意点

では価格以外のデメリットも見ていきましょう。檜の家では日常生活の中でどんなことに注意が必要なのでしょうか。

傷や汚れへの対処法

木材は重いものを落とすと凹みができたり、傷がついたりしてしまいます。ちょっとした小さい傷であれば時間の経過と共に味わいとなっていきますが、大きすぎる凹みや傷ができてしまった時には業者へ連絡して補修してもらうのがいいでしょう。

また、日々の汚れは基本的に固く絞った雑巾で拭くことである程度きれいになります。きれいな状態で維持したい場合には半年に1度くらいのペースで蜜蝋ワックスを塗るなどのメンテナンスを行うと良いでしょう。

湿度管理の必要性

檜には湿気を吸収・放出する効果があると前述しましたが、防水ではないため水分のつきやすい水回りなどでは濡れたら拭く。使わない時はしっかり乾燥させるなどの管理が必要です。

檜の家を選ぶ前にチェックしたいポイント

メリットとデメリットそれぞれがわかったところで、最終的に檜の家を選ぶ前にチェックしておきたいポイントも確認しておきましょう。

家族のライフスタイルとの相性

チェックしたいのは家族構成や、生活スタイルと檜の家が合っているかどうかの相性です。

小さいお子さんのいるご家庭では、細かい傷などが気になる一方で自然素材の温もりに日常から触れることができ、健康にも良いと言われています。メリットとデメリットのバランスを家族でしっかりと話し合っておきましょう。

また、檜は癒しとなる良い香りが人気の一方で、中には木の臭いが苦手という方もいます。さらに、人だけでなくペットにも苦手な匂いがあります。特に猫は檜の成分リモネンで中毒を起こしてしまう可能性がありますので気をつけましょう。

まとめ

檜の家を建てる前に、まずは暮らした時のイメージを想像してみましょう。どんな素材を使ってもメリットとデメリットはあります。それぞれのバランスを見て自分たちに合った家造りができるといいですね。

住宅生協では、住まいにまつわるご相談を常時受け付けています。わからないことや不安なことがありましたらお気軽にお問い合わせください。

ご相談は住宅生協へ!
お電話でもご相談受付中。
お気軽にご連絡下さい。