シロアリは、大切な自宅を根元から食い荒らして、時には倒壊させてしまうこともある恐ろしい虫です。
そんなシロアリから家を守るためには、シロアリ駆除や予防が欠かせません。
ところで、シロアリの駆除や予防に最適な季節や時期はあるのでしょうか?また、あるとすればそれはいつなのでしょうか?
シロアリの活動時期
一般的に害虫の駆除は、その害虫の活動が弱まる時期を狙って行うのがよいとされています。
つまり、シロアリの駆除に最適な時期を探るためには、シロアリの活動時期について知っておく必要があります。
ここではまずシロアリの生態について解説していきましょう。
実は、シロアリには特定の産卵時期というものがありません。
例えば蚊なら夏場に多く発生するというように季節がある程度特定されますが、特定の産卵時期がないシロアリは、蚊のように決まった時期や季節に個体数が増加するというわけではないのです。
また、大抵の虫や動物には活発に活動することのできる気温の範囲が決まっています。
シロアリが活発に動く気温は20~30度前後と言われていますので、日本ではほぼ1年を通して活発に活動していると言ってよいでしょう。
ちなみに、気温が低くなると活動は鈍りますが、活動が無になったり個体が消滅するというわけではありません。
シロアリの中でも羽アリに関しては、春から夏にかけて多く発生しますので、その頃はシロアリの個体数がより増加しているとも言えますが、シロアリ自体は年中発生し続け、活動しているのです。
ですから、シロアリ駆除については、ここが最適な時期、というものは残念ながらありません。
一年中いつでも、シロアリを見かけたら早急に駆除が必要です。
しかし、シロアリ駆除にも種類があり、その方法によってはおすすめの時期があるものも存在します。
駆除方法別!おすすめの時期
シロアリ駆除には「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類があります。
▼バリア工法
バリア工法は、床下の木部や土に薬剤を散布することでシロアリの駆除や予防を行う工事です。
バリア工法については、1年通して効果が期待できるため季節は特に関係ありません。
また、費用もどちらかというと安価なため、シロアリ駆除として最も一般的な工法です。
▼ベイト工法
ベイト工法は、「ベイト剤」というシロアリが好む素材の毒餌を使うことでシロアリの駆除や予防を行います。
毒餌をシロアリが巣に持ち帰って仲間と食べることによって、巣ごと駆除する効果があるのですが、シロアリの行き来が多いほど効果がが出やすくなります。
つまり、ベイト工法の場合には、シロアリの活動がより活発な4~9月に行うのがおすすめです。
シロアリ駆除は5年おきに行おう
シロアリ駆除の工事には二種類あることが分かりましたが、どちらも定期的な再工事が必要です。
バリア工法で行った場合には基本的に5年ごとに駆除工事を行うのがよいでしょう。
なぜなら、薬剤の効果が5年ほどで切れるからです。
ベイト工法を選んだ場合には、年に1回ベイト剤が無くなっていないかどうかの点検をし、必要であればベイト材の補充が必要です。
どちらの工事を選んでも、やりっぱなしにせず、定期的な点検・工事をすることで、薬剤の効果を持続させ続けることが重要なポイントです。
また、予防工事や定期的な点検では、3~5年ごとに業者に依頼するといいと言われています。被害の程度によっては大きな修復工事が必要になってしまうこともあるので、地域や周囲の環境によりますが、業者と相談しながらこまめに見てもらうと安心でしょう。
まとめ
今回はシロアリの活動時期を見ていくことで、駆除や予防に最適な時期について解説してきました。
大切な自宅をシロアリから守るためには、定期的な点検と工事が重要だとご理解いただけたでしょうか。
シロアリ駆除について分からないことや不安なことがあったら、いつでも住宅生協にご相談ください!