おうちに侵入してきて巣を作り、家を倒壊させてしまうほどに食い荒らしてしまう恐ろしい昆虫、シロアリ。
シロアリ駆除の専門家は多数ありますが、そもそもシロアリが発生しなければ被害に合わずに済むわけですから、シロアリの発生をしっかりと防ぎたいものですよね。
シロアリの発生を予防するためにできること、そのために知っておきたいシロアリの発生しやすい環境について知っておきましょう。
シロアリが発生してしまう環境条件
シロアリが発生しやすい環境条件には以下のようなものが挙げられます。
▼湿度が高い
そもそも虫というものは湿度の高い湿った場所を好みます。シロアリも例外ではありません。
タイルの下が土間になっているタイル風呂や、よく水洗いをする玄関などは特に湿気が高くなりシロアリに好まれやすくなりますので注意が必要です。
その他、水気の多い土地に建っている家屋や、通期の悪い床下なども湿度が高くなるため注意しなければなりません。
▼光が当たらない
シロアリを実際に見たことがある方は実は少ないのではないでしょうか?その理由はシロアリが光を嫌うことにあります。
シロアリの肌はとても弱く少しの光でもダメージを受けてしまいます。そこでシロアリは基本的に地中に巣を作って過ごし、地上に木を食べにくるときも土のトンネルを作りながら移動します。
言い換えると、「光が当たらない場所がシロアリにとって住み心地がいい場所」ということになります。
ウッドデッキの下や日陰に置かれた廃材など家の外回りの他、床下も光の当たらない場所ですのでシロアリが発生しやすくなるというわけです。
▼建物(木材)が腐朽化している
シロアリに最も好まれるのが腐朽した木材です。
「木材腐朽菌」と呼ばれる菌は、木の成分を分解して自分の栄養にしてしまいます。
更に木材腐朽菌の中でも「白色腐朽菌」や「褐色腐朽菌」と呼ばれる菌は、木材を分解したときにシロアリをおびき寄せる成分を作りだしてしまう事がこれまでの研究により分かっています。
自分でできる予防法
シロアリの発生を予防するために、自分でできることはどんなことでしょうか?
▼湿度を抑える
タイル床の在来浴室の場合には、ユニットバスに交換することでリスクを大幅に減らすことができます。
床下には、床下換気扇や調湿材の設置が効果的です。
▼木材の腐朽を防ぐ
一番のポイントは乾燥させることにありますので、常に湿った状態を引き起こしているとシロアリにとって恰好の住処が生まれてしまいます。
定期的に点検をして、雨漏りや水漏れなどが起きていないかチェックしましょう。
▼廃材にたどり着きにくくする
建物外周には、シロアリの好む影・光の当たらない場所を作らないようにしましょう。
廃材などを地面に直接置くのも危険です。保管の際にはビニールで覆ってからにするなど、地中のシロアリが木材にたどり着きにくくする工夫が必要です。
定期的なシロアリ予防工事
自分でもできるシロアリ予防についてお伝えしましたが、やはりシロアリ予防に最も効果的なのは定期的なシロアリ予防工事です。
主なシロアリ予防工事には、バリア工法とベイト工法というものがあり、即効性を求めるならバリア工法、時間がかかってもシロアリの根絶をしたいのであればベイト工法、と使い分けるとよいでしょう。
どちらの予防工事も、効果は永続的なものではありません。バリア工法の場合には5年に一度の予防工事、ベイト工法の場合には1年に1回は薬剤残量の点検をすることが必要です。
一度シロアリ被害を受けてからでは修理費用などがかさんでしまいます。予防工事を定期的に行い、シロアリ予防の効果を持続させることがとても大切です。
まとめ
シロアリが発生しやすい環境について見てきましたがいかがでしたか?
大切なおうちをシロアリの好む環境から少しでも遠ざけることで、シロアリ被害から守りたいものです。
予防工事にはもちろんお金がかかりますが、もしもおうちが倒壊してしまったとしたら予防工事の金額の比ではない損失ですよね。
最近シロアリ予防を怠っていたな、と思い当たる方はぜひ、早めの対策を取ってくださいね。