住宅生協だより

シロアリ被害、最新設備の新築住宅だったら大丈夫って思っていませんか?

おうちにいつの間にか侵入して巣を作り、大事な柱などを食い荒らしてしまうシロアリ。
その被害は時には家屋を倒壊させてしまうほど甚大なものになってしまいます。

でも、シロアリって古くて放置されているようなおうちに出るものでしょ?
新築したての我が家なら大丈夫!
…なんて思っていませんか?

実は、新しい住宅でもシロアリが発生してしまうことはあるんです。

シロアリの発生と築年数に相関性はない

確かに建物が古くなればなるほど、シロアリの発生する確率はあがっていきます。

築年数が約10年でシロアリの被害が発生する確率は約10%と考えられています。

そして築年数が20~30年と経過していくにつれて、シロアリ被害は10~20%以上へと増加していく傾向にあることは事実です。

しかし、だからと言って新築の家にはシロアリが出ないかというとそういうわけではありません。

ではなぜ、新しい住宅でシロアリが発生してしまうのか、その原因を見ていきましょう。

最新住宅の意外なシロアリ発生源

最新の住宅でシロアリが発生してしまう背景には次のような原因が考えられます。

▼断熱材
最新の住宅は優れた断熱材を使ったり、基礎に断熱材を貼りつける「基礎断熱」をすることで、効果的に冷暖房を使用できるようにしたり、家の断熱性能を上げたりするようになっています。

逆に言えば、風通しの良かった昔の住まいに比べて湿気はこもりやすく、風通しは悪くなり、結果として結露や腐朽が発生しやすくなっているということです。

基礎断熱の場合には、断熱材と基礎の隙間をシロアリが進行してしまうことも起こり得ます。更に、そのような場合、点検時に兆候を発見することも、駆除の工事をすることも難しい事例も出てきました。

▼壁の構造
構造部材がむき出しだったが故に部材の状態のチェックや取り換えが用意だった昔と比べると、コストや見た目、耐震性などの観点から、柱が壁の内側に隠れる「大壁造り」が主流となっている現在の住宅では、部材が傷んでいるかどうかのチェックをすることや、傷んだ部材を取り換えることが難しくなっています。

▼床下が低い、またはない
建物全体の高さについては、地域ごとに制限されています。

そのため、高い建物を建てたいと考えたとき、全体の高さが制限にかからないようにと床下の高さを削ることがあります。

床下にある程度高さがあることは、人が入っての確認を容易にするだけでなく、通気性をよくするというメリットがあるのですが、床下が低かったり全くないような建物だとシロアリが発生しやすくなったり、発見が遅れたりしがちです。

新築時のシロアリ保証を有効的に利用する

シロアリの発生を防ぐために最も有効なのは予防工事です。シロアリ被害を減らすため、新築時にはシロアリ予防をセットで行うことが多くなっています。

シロアリ予防をしたにも関わらずシロアリが発生してしまった…という時には、多くの業者が保証サービスを設けていますので有効に利用しましょう。

保証サービスには大きく分けて

・シロアリ防除保証
・建物修復費用の補償

の二種類がありますが、防除保証のみの場合も多いですし、保証期間についてはそれぞれの業者で異なってきますので、予防工事を行う時点でしっかりと内容を把握しておくと良いでしょう。

まとめ

新築だからシロアリ被害に合うことはなく安心、というのは残念ながら間違いだということがお分かりいただけたでしょうか。

シロアリ被害の発見や修繕がしにくい傾向にある最新住宅では、何よりも予防工事が大切です。

新築時の予防工事はもちろんのこと、定期的な点検や再工事、そして万一の発生に備えて補償内容の確認をしておくことが、大切なおうちをシロアリから守る重要なポイントです。