マイホームを持てば必ず必要になるメンテナンス。一般的に外壁塗装の塗り替えは10年が目安と言われています。しかし、無駄な費用を抑えるためにもなるべく自宅の状況に最適なタイミングを知りたい、とお考えの方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装の役割とは、外観を美しくという「見た目」はもちろんのこと、塗料によるコーティングで外壁を「保護」します。さらに、どのような塗料を選ぶかで遮熱や防水などの「機能」もつけられます。
今回は、外壁塗装の適切な塗り替え時期やタイミングについて詳しく解説します。
塗料の耐用年数を目安に塗り替えよう
まず前提知識として、外壁材には塗料が塗られています。この塗料が壁面を保護し、外壁の耐久性を向上させてくれるのです。
また、塗料には様々な種類があり、使用されている塗料によって耐用年数に違いがあります。具体的な種類と耐用年数は次のとおりです。
- アクリル塗料 3〜8年
- ウレタン塗料 5〜10年
- シリコン塗料 7〜15年
- ラジカル塗料 8〜16年
- フッ素塗料 12〜20年
- セラミック塗料 10〜25年
- ナノテク塗料 10〜15年
- 光触媒塗料 10〜25年
- 無機塗料 5〜25年
これまでの一般住宅ではウレタン塗料やシリコン塗料がよく使われていたことから、おおよそ10年に1度、外壁塗装の塗り替えが必要と思われがちだったのかもしれません。しかし近年では住宅に使える塗料の種類も増えています。今一度、マイホームの外壁塗装にはどの塗料が使われているのか確認しておくと良いでしょう。
塗り替えに適した季節はいつ?
次に、塗り替えに適している一番良い季節はいつ頃なのでしょうか?
塗料を塗る際に気をつけなければいけないことは「塗料が乾きやすい気候条件」です。塗料は気温5℃以下、湿度85%以上になると乾燥に支障をきたします。もちろん雨や雪などの悪天候も塗料が流れ落ちてしまうため、塗り替え作業はできません。
また、施行中は窓やエアコンの室外機も養生しなければならない場合があるので、窓を締め切っていてもある程度過ごしやすい季節であることも気にかけておくと良いでしょう。
これらのことを踏まえるとお住まいの地域によっても気候、時期は様々ですが、年間を通して適した季節は気温15~30℃、湿度75%以下の「春・秋」と言えます。
ベストなタイミングで施工できるよう塗り替えを検討される場合は、夏・冬の間から外壁塗装の塗り替えの計画をおすすめします。
こんな症状に注意!劣化のサインとは
さて、これまでは外壁塗装に関する一般的な統計をもとに塗り替えの時期を解説してきましたが、経年劣化の具合は地域や家ごとに異なります。塗装の劣化が進み、外壁材自体に深刻な問題が生じてしまうことのないよう、普段から外壁の状態を自分の目で確認しておくことも必要でしょう。
外壁塗装の劣化の原因は、太陽光の紫外線や熱、雨風などです。見た目には、外壁の色褪せやコケの発生、艶がなくなるといった様子が見られたら劣化のサインと言えます。
また、以下のような状態が見られたら、は耐用年数や季節にとらわれず早急に外壁塗装の塗り替えを検討しましょう。
- 外壁を触った時に、手に白い粉がつく(チョーキング現象)
- コーティングの膨れや剥がれ
- 外壁のひび割れ(クラック)
- 外壁や窓枠の目地(シーリング材)の剥がれや割れ
最適なタイミングで塗り替えよう
いかがでしたでしょうか?大切なマイホーム、長く住むためには外壁塗装の塗り替えは避けては通れません。自宅の外壁に使っている塗料を把握し、定期的に外観の劣化の様子をチェックしながら最適なタイミングで塗り替え時期を検討していきましょう。実際の施工例や施工スケジュール、費用の見積もりなどは住宅生協にお問い合わせください。