日々雨風や紫外線にさらされ続け、月日が経つにつれて汚れやひび割れといった劣化が見られる外壁。いつ頃リフォームを行えばいいのか、またどんな工事の方法があるのか気になっていませんか?
そこで今回は外壁リフォームについて紹介します。
外壁リフォームには、主に「塗り替え」「張り替え」「カバー工法」の3種類の方法があります。それぞれのメリットや費用など違いを詳しく見ていきましょう!
塗り替え
まず最初に紹介するのは、3つの中でもっとも手軽に外壁リフォームができる「塗り替え」です。
塗り替えは、今ある既存の外壁材の上から塗料を塗っていくリフォーム方法です。塗料には表面を保護し、中の外壁材を保護する役割がありますが、劣化が進むとどんどんダメージが広がり最終的には雨水が侵入して腐朽の原因となります。そうなると大掛かりなリフォームが必要となってしまうので、既存の塗料が機能を失う前に塗り替えをすることが大切になってきます。
目安としては、色が褪せてきた、艶がなくなってきた、防水機能が失われて苔が生えてきたなどが見られたら塗り替えを検討し始めても良いでしょう。また、塗料が顔料の劣化して白い粉が出てくる(チョーキング)、塗料が浮いたり裂けたりしているなどの状態が見られる場合には早急に塗り替えが必要となってきます。
塗り替えは塗料の種類によって価格や効果が大きく異なります。塗料の種類別にだいたいの耐用年数と相場をチェックしてみましょう(相場は30坪の住宅として算出しています)。
▼塗料の種類と違い
・アクリル塗料
耐用年数:5〜7年、費用の目安:40〜70万
・ウレタン塗料
耐用年数:8〜10年、費用の目安:50〜80万
・シリコン塗料
耐用年数:10〜15年、費用の目安:60〜90万
・フッ素塗料
耐用年数:15〜20年、費用の目安:70〜110万
塗り替えは安さと工期の短さが最大のメリットです。
張り替え
次に、紹介するのは既存の外壁材を一度全て撤去してから新しい外壁材を取り付ける方法です。この「張り替え」は、古い外壁材を処理したり下地の工事なども必要になる場合があるので、他の方法に比べて費用が高額です。
新しく使用する外壁材や、内部の劣化状況にもよりますが約200万円ほどかかります。
費用も工期も大掛かりとなりますが、張り替え工事なら下地から新しくすることができるので、雨漏りによる腐食などといった大きなトラブルを解決できます。さらに、断熱材や防水シートなどもメンテナンスできるので新築同様に耐久力を向上させられます。
カバー工法
最後に紹介するのは「カバー工法」です。このカバー工法は、既存の外壁材を撤去せずに上から新しい外壁材を重ねて張り付けるリフォーム方法です。古い外壁材を撤去したり処分したりする工程がないので、その分張り替えよりも費用が安くなり工期も短く済ませられます。
費用の相場は約150万円。塗り替えに比べると大きく金額は上がりますが、その分耐久性も高くなります。ただし、既存の外壁に張り付けていくので既存の外壁の劣化が激しい場合には、下地から整える必要があるのでカバー工法は施工できません。
築30年以上経っていて今までに外壁のメンテナンスをしたことがないという方は、このカバー工法か張り替えを勧められるケースが多いようです。
カバー工法のメリットとしては、張り替えより安いのに同程度の耐用年数が見込めることなどが挙げられます。また、デメリットとして耐震性が低下する可能性があるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?今回は外壁のリフォーム方法を3つ、紹介しました。
既存の外壁の素材や状態によっておすすめのリフォーム方法が変わってきますので、外壁をリフォームしたいとお考えの方はまずは一度専門のリフォーム会社へ相談してみましょう!